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For LiDAR scanning solution ポリゴンミラー&ポリゴンレーザスキャナ 特集 Vol.2

For LiDAR scanning solution ポリゴンミラー&ポリゴンレーザスキャナ Vol.2

Chapter 7

ポリゴンミラーにおける反射率とは?

ポリゴンミラーにおけるスペックの中で最も重要なのが、“反射率” と呼ばれるものです。
反射率とは、レーザダイオードから射出されたビーム (100%) をポリゴンミラーで反射させた時に、それを何%跳ね返るかというものでパーセンテージで表します。例えば、反射率 95% のポリゴンミラーの場合は、ビーム (100%) がミラーに当たると95%のビームを跳ね返しますので、反射率 = 95% となります。

LiDAR は縦と横を検知する

少し専門的になりますが、LiDAR は横方向であるX軸と縦方向のY軸をスキャンします。

縦と横をスキャンするには、横方向 (X軸) をスキャンするポリゴンミラーと 縦方向 (Y軸) をスキャンするミラーが必要です。まず、レーザダイオードから射出されたビームを X軸方向 にスキャンするポリゴンミラーに反射させ、さらに、この水平走査したビームを Y軸方向 にスキャンするミラーに反射します。ミラーの反射率を95%と仮定しますと、レーザダイオード (100%) ⇒ X軸 (95%) ⇒ Y軸 (90.25%)ということになります。

反射率は物体によっても変わる

ミラーに反射させたビームは物体に反射して戻ってきます。 例えば、前述の反射率95%のミラーで黒い物体をXYスキャンすると仮定します。黒い物体の反射率は5%程度しかありません。レーザーダイオード(100%) ⇒ X軸(95%) ⇒ Y軸(90.25%) ⇒ 黒い物体(5%) ⇒ 反射率(4.5%)となりますので、100%として出たビームが4.5%しか戻ってこないという結果になります。このような事情を踏まえると、フォトダイオードの精度やソフトウェアによる補正なども重要になります。

反射率は高ければ高いほど良い

ポリゴン LiDAR はレーザダイオードから出るビームの損失を抑えることが重要で、ミラーの反射率が高ければ高いほど良いということになります。 また、角度による反射率のバラつきが少ないことも非常に重要です。

 

当社の技術/開発力 ~ 誘電多層膜ポリゴンミラー ~

高反射率でバラつきの低いポリゴンミラーを作るのに最も有力な方法が金メッキです。しかしながら、金メッキミラーは非常に高価なため、量産を考慮しますと実現可能性が低くなります。そこで、当社は、高反射率、低バラつき、リーズナブル の3つの課題をクリアにした “誘電多層膜ポリゴンミラー” を開発しました。

誘電多層膜コーティングの反射率データ

 
  1. 卓越した高度なアルミ材切削鏡面加工技術により、樹脂製ミラーでは実現できない平面度と表面平滑性を実現。
  2. LiDARの可視外レーザ光波長 (905nm~1550nm) で多用される金コーティングを使用しない誘電多層膜コーティングの技術により、リーズナブルかつ高反射率を両立。
 

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